マ・グリフを纏いたくなる時間は騒がしい日々が一旦落ち着いた頃。但し、その騒動は続いていて、片付けるべき次の仕事があると分かっている時なのです。
うずうずしていた各国の思惑が水面下で動いており、片付けなければならない問題が浮上したのは戦後だった。チャーチルの鉄のカーテン演説など、そんな不穏な時期でもあった1946年に生まれた「Ma Griffe(私の印)」はある時、空から降ってきた。
香調はシプレフローラル、トップはオ・パフメとイメージが重なる。ふわりと穏やかに香るアルデヒド。ガーデニア、スズラン、アイリス等が爽やかな凛とした気持ちへ導く。オッサンの整髪料すれすれなベースノートへ。雰囲気がミス・ディオールと似ているのって、調香されたのがどちらもジャン・カール様だからでしょうか。
明日もあるけれど、まだ頑張れる気がする。そんな気持ちにさせてくれます。
追記:
昨晩の香りの講座で「香料規制後のマグリフは薄ーくなっちゃった」と先生が残念がられていました。所持しているマ・グリフは現行品ではないので大切にします。
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