2015年4月4日土曜日
Marescialla(1828) by Santa Maria Novella
サンタ・マリア・ノヴェッラのスパイシーなコロン、マレシャッラを生み出したのは「フランス貴族のダモン伯爵夫人(フランスの元帥の妻)」で、当時は皮手袋にこすり付ける香水として使われていたらしい。フランスの香水はもともと革の臭みをごまかす為に作られました。(オーデコロンは殺菌に健康に良くて香りが良いというので作られ始めています)
このダモン伯爵夫人(ダモン元帥 Maréchale d'Ancre)が幾ら探しても無かったのですが、彼女の正体が分かりました。レオノーラ・ドリ・ガリガイ(Leonora Dori Galigaï 1571-1617)という方で、ルイ13世の母マリー・ド・メディシスのお気に入りだったらしいです。サイトによると「錬金術への関心から魔女裁判にかけられ、火あぶりになったと言われています。
着けた瞬間、シトラスとともに湿布にも似たピリッとスパイシーな薬草の香りが広がり、オーデコロンが健康に良いものとして作られていた時代を彷彿とさせます。炭のような香りは多分パチョリかなと思ったら調合されていました。クレソンもトップにあるとの事。その湿布の匂いはすぐに消え、オークモスが見え隠れします。それから、ぼうっと、しかし、確かに薔薇の香りがシダーとともに浮き上がってきて、まろやかに変化します。香調的にはウッディ・シプレらしいのですがウッディ・スパイシーな気もする... 全体的にドライな印象で、コロンにしてはしっかりとした木の香りがします。男性に好まれる系統。季節は意外に春~初夏かもしれません。
香りのムードはレオノーラさん(肖像画)の雰囲気にすごく合います。(どんな勧め方しているのだ)品の良い御歳を重ねた紳士に、あるいはライダースジャケットを着てハーレーに乗っていそうなワイルドおじ様にいかがでしょうか。
トップ: シトラス、ナツメグ
ハート: バラ、杉
ベース: パチョリ、オークモス、白檀
ラベル:
1828,
Italy,
Santa Maria Novella,
Woody Chypre
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