Mr. James Heeley
英国ヨークシャー出身でパリで活動中の調香師ジェームズ・ヒーリーさんのHeeley(ヒーリー)のChypre21の広告に惹かれ、どんなパフューマリーなのかチェックしました。日本では、新宿伊勢丹メンズ館、コンランショップ、三越銀座、 エディフィスに取り扱いがあるとの事。ウェブサイトからサンプルも購入可能なので、気になる方はお試しくださいませ。
Heeley website
Check it out :-)
Chypre21 Eau de parfum(2015) 粋なパリジャンへの頌歌
Top: イタリアンベルガモット、ローズマリー、プチグレイン
Heart: ネロリ、ブルガリアンローズ、サフラン
Base: ムスク、オークモス、パチュリ、サンダルウッド
香調: シプレー
男性的イメージ:
最高級150sウール(Super 150s Wool)のぴったりとしたグレーのフランネルスーツ。
女性的イメージ:
腰に手を当てる、柔らかなツイードジャケット、白粉(おしろい)をつけた鼻。
Phoenicia Extrait de parfum(2015) BC1000年頃の豪華なフェニキアの古代の地に触発
インセンス、ラブダナム、ナツメヤシ、レーズン、沈香(ウード)、サンダルウッド、白樺、ベチバー
香調: オリエンタル
男性的イメージ: 古代バビロンの王。
女性的イメージ: エウリピデスのヒロイン。
Cardinal(枢機卿) Eau de parfum お香は白いリネンのひだに包まれて
ホワイトリネン(リンネル)、ピンクペッパー、ブラックペッパー、ラブダナム、フランキンセンス、ベチバー、ミルラ、グレーアンバー、パチョリ
香調: オリエンタル
男性的イメージ: 真っ白な若い僧侶。
女性的イメージ: 鳶色の髪と乳白色の肌。ロマンチックで神秘的。
Napoléon Eugène Louis Bonaparte
Verveine d'Eugène Eau de parfum 皇帝のお気に入り
1856年3月17日フランス皇帝ナポレオン3世の嫡出子としてパリで生まれたナポレオン・ウジェーヌ・ルイ・ボナパルト。9月4日にパリで民衆の暴動が起こり、1870年9月4日イギリスに亡命してビクトリア女王の保護の下、イギリス陸軍に入隊する前にキングズ・カレッジ・ロンドンに通う。
ベルガモット、ルバーブ、カルダモン、レモンバーベナ、ブラックカラント、ジャスミン、ホワイトムスク
香調: シトラスアロマティック
男性的イメージ: シャープな襟章(ボタンと同じくらいきちんとした)
女性的イメージ: 優雅な週末の庭師。
L'Amandiere Extrait de parfum(2011) 春の肖像
グリーンアーモンド、ジャスミン、ローズ、菩提樹の花
香調: フローラル
香りのインスピレーション:
春のエキス、澄み渡る、喜び、空気、花、成長、果樹園、アーモンド、心地良い、朝、緑、草、銀、露、メイフラワー、ブルーベル、樹木、野生のスミレ、ヒヤシンス、夜、ジャスミン、信仰、光、夜、日、愛。
女性的イメージ: フランスの田舎の果樹園でキス。
Top: ヴァイオレットリーフ、ベルガモット
Heart: アカシアの花、サンザシ、スエード
Base: ベチバー、白樺、アトラスシダー(杉)
香調: レザー
男性的イメージ: 英国のスポーツカーと枯葉、グレート・ギャツビー
女性的イメージ: 自然の恵みの中でにぎわう乗馬者たち。
Iris de Nuit Eau de parfum アイリスアブソリュートの魅惑的な、繊細な香り
Top: アンジェリカシード、アンブレット
Heart: イリスルート、ヴァイオレット、キャロット(人参)
Base: グレーアンバー、ホワイトシダー(杉)
香調: フローラルグリーン
男性的イメージ: 古典文学、ロマンチックな「ドリアン・グレイの肖像」。
女性的イメージ: 官能的な、繊細な、創造的かつ独創的。
Esprit du Tigre Eau de parfum 極東やその向こうへの旅
古代中国の樟脳(しょうのう)治療からインスパイアされたとの事ですが、proficeさんのレビューによりますとそれはタイガーバーム(!)なのだそうです。
樟脳、 ペパーミント、スペアミント、冬の緑のカルダモン、クローブ、黒コショウ、ベチベルソウ、シナモン
香調: フローラルグリーン
男性的イメージ: 機敏で強健。 きちんとしている。
女性的イメージ: 柔らかい、真っ黒な黒い髪。 カラフルで、暖かくて、輝いている。
この辺が気になりました。(L'Amandiereは菩提樹の花が調合されているからという理由で)ミントを使用したヒーリーさんの最初の香りMenthe Fraîcheもムエットで試してみたいです。
日本語のインタビュー記事を見つけました。ロンドンのキングスカレッジで法律と哲学を学んだジェームズさんは将来は弁護士になっていたかもしれない人との事でした。どこか知的な雰囲気が漂っておられるなと思いました。ライター様、情報をありがとうございます!
INTERVIEW with James Heeley, European Luxury Parfume | The STYLE INSIGHT
2016.2.22 追記
先日、ようやくHeeleyに立ち寄ることができました。BAさんも親切な方で良かったです。Chypre21はまだ入ってきていませんでした。
ナポレオン・ウジェーヌ・ルイ・ボナパルトがモチーフのVerveine d'Eugèneは単なる柑橘系ではなくビターなウッディノートが全体を支えていて育ちの良い貴族的な雰囲気がとてもよく再現されていました。
評判のMenthe Fraicheはミント(スペアミント、ペパーミント)の入り加減が品良くまとまっている印象。涼しげな緑茶がハートに添えられ、シンプルでナチュラルな清々しい香り。春から夏にきっと合うでしょう。
Cardinalは調香師のイメージ通りに乳白色のインセンス。崇高で迷いのない印象。暖炉の火のようでいて冷たさも感じる。ミルラとフランキンセンスが核。
個人的に海系は…なんですがSel Marinはジャック・マイヨール(Jacques Mayol)がモチーフとの事なので次回寄れたら試してみます。海と言っても塩系かも知れないし...ウッド・セージ&シーソルト(Jo Malone)みたいな感じなのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿