2015年1月20日火曜日

Back to Black(2009) By Kilian


バイ・キリアンのBack to Blackにすっかり魅了されております。
コニャックの老舗ヘネシー家出身の調香師キリアン・ヘネシーは1972年3月27日仏ブローニュ=ビヤンクール生まれ。もっと若いのかと思ったていたら早生まれなので夫君の一つ年上さん(日本的に言えば。欧米には早生まれと言う概念がないみたいなので同い年になりますか)でした。キリアンは「天使の分け前」として香水事業を始めたそうです。天使の分け前にしちゃあ、高いんじゃないんですか??



調香はキリアンの先生の一人でもあるカリス・ベッカー女史(Calice Becker)。キリアン自身も調香を学んでいるのでイメージを伝えやすいんだろうなぁ。

テーマは愛の媚薬。ADのしたたる蜂蜜はイメージぴったりです。着けたてはどっしりとした湿り気のあるスパイスの火花が散ります。下記をご覧になれば想像できると思います。ただ、エスニックじゃないんですよ、雰囲気が。どこか摩天楼の夜景を感じさせる苦味。

30分くらい経つともう樹脂系のねっとりと深い深い甘みが出てきます。やはりこの香りの主役は煙草の葉、蜂蜜、そしてオーク。さすが、実家でコニャック作ってるだけのことはあるよと感心するほど深い甘みと苦みに心奪われます。(ただし、それがだめならここでお別れなのかもしれない 汗)

長いことねっとりとした静寂が続き、消えていくかと思ったら肌にしみ込んでそのまま体臭に馴染んでしまうような酒を帯びたヴァニラの登場。ラブダナムは樹脂系で、アロマ的には鎮静効果があるらしいです。最初から最後まで隙のないビア樽の中に迷い込んだかのような豊かな香りを体験した時、この香りがなぜ人気なのかわかる気がしました。


トップ:
ベルガモット、サフラン、ナツメグ、カルダモン、コリアンダー、ストロベリー、カモミール
ハート(ミドル):
オリバナム、ホワイトハニー、ヴァージニアシダー、オーク、パチョリ、アーモンド、タバコ
ベース(ラスト):
フレンチラブダナム、バニラ

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