2013年10月10日木曜日

Chanel No.19 Parfum(1970) by Chanel


2013/10/10 10:26:26の感想
1970年シャネルのお誕生日8月19日に発表された№19(パルファム)はグリーンノートの名香。調香はHenri Robert。今では大好きなフローラルグリーンの一つです。



着けた瞬間からガルバナムとベルガモットがはじけます。じゅわっと微炭酸なのですが真夏の印象はありません。穏やかな春のイメージです。ガルバナムのドライなグリーンがベースにあるオークモスと共鳴しあい、それがしばらく続きます。ミドルに近づくにつれてスズランやベチバー、シャープで軸のあるオリスルートが香りを引き締めているのが分かります。さっきのガルバナムも引き続きアイリスが優しく受け止めて、ラストへ向かいます。イランイランやバラやレザーも調合されているのですが前面に出てこないです。もう、ひたすらガルバナム、オークモス、イリスが主役です。

一印象はどちらかと言えば嫌いな部類でした。お花の香りがあるのに暖かさがなくて、肌の上で甘みが感じられないのです。さわやか、ともまた違いました。レザーノートのキュイール・ドゥ・ルシーの方が甘いくらいで。
主張があって軽くない甘くない。ドライで冷たい奴だと思ったけれど、意外といい奴だった。そんなふうにして気が付けば虜になっているのではないでしょうか。


Top: ガルバナム、ベルガモット、ネロリ、ヒヤシンス
Heart: ローズ、オリス、ジャスミン、水仙、ミュゲ、イランイラン
Base: ムスク、サンダルウッド、オークモス、レザー、シーダーウッド

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