2015年11月11日水曜日

1A-33 (2012 version) by J.F. Schwarzlose Berlin

 

先日、J.F. Schwarzlose Berlinの1A-33を試しました。


香り立ちはアロマティック。ペッパーとジャスミンが弾けておさまると、アクアノート様なざらついたマグノリアが現れるのですが、イリスが派手さ華やかさを諭して優雅です。マンダリンのフレッシュさも保っておりますがフルーティになっていないのは核に菩提樹の花が存在しているからでしょう。ミドルにかけて、パウダリックノートの奥から穏やかでありながらスパイシーでクラシカルな甘みが出てきます。ここまで2時間以内です。あまり香りは残らないのかな?と最初は思いましたが結構ロングラスティングで、残り香は人にもよりますが甘みのある平和的な印象です。洗練された都会の中の木漏れ日の下を歩いているかクラシックカーに乗って信号待ちをするイメージがわくかもしれません。

ちなみに、マレーネ・ディートリッヒの署名の香りだった可能性があるとの事。署名の香りというのは人によって一つではない場合があるので(好きな香りを5つまで絞れても大抵は署名の香りは1つだと思いますが)、多分、愛用の香りの1つって事なのでしょう。同名で発売された香りの中では最も前作をリスペクトしているように思います。

署名の香りにしても申し分のないEdPです。


1A-33
マンダリン、ピンクペッパー、ジャスミン、マグノリア、シダーウッド、アイリス、菩提樹の花
香調: フローラル
調香: Veronique Nyberg



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