2018年6月7日木曜日

By KilianのFrom Dusk till Dawn(2017)2種の印象

2種1組~。

By KilianのFrom Dusk till Dawn(2017)連作を試しました。どちらともオーストリア(=ハンガリー)帝国出身の画家グスタフ・クリムトの絵から着想を得た作品で、バイキリアンでは御存知Calice BeckerがWoman in Goldを、AvonやCalvin Kleinの香水を手掛けるPascal GaurinがGold Knightを調香しているとの事。キャプションと感想を紹介します。

ウェブサイトより)
「すべてのアートはエロティックである。金を超越し、本質的に触覚的な性質を引き出すために努力する――これはクリムトの強迫観念であり、彼の素晴らしい官能的なアデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像画を魅了する。キリアンは、暗闇と光、女性性と男性性を思い起こさせる2つの香水でこの共鳴二重性を探求しました。これにより、隠された時代を超えた深みのオーラを作り出します。最も興味をそそる作品の一つ」


(ここから概要と感想です)
Woman in Gold(2017)Floral Vanilla Harmony

インスピレーション:
それを身に着けている女性のように複雑で眩しい香水。調香師カリス・ベッカーは、絵画のファセットの魅力的なコントラストに触発されました。彼女は「テクスチャライズされ、華麗で、豊かで、官能的な」と表現しています。

フレグランス・ストーリー:
このノートは香りの中で繊細な金を葉に描き、光と影の間で遊んで絵画を祝います。その火照るような輝きが、この明るさの香りある表現です。ハートの花びらのバラはバラのすべての側面を描いています。最後のバニラ・アブソリュートの独特さは、独特のパチョリ分子であるアキガラウッド(Akigalawood)で彩られたドライダウンに寛大に現れます。

調香:
バラ、バニラアブソリュート、アキガラウッド

印象:
Adele Bloch-Bauerからも直感を得たWoman in Gold は、歯がきしむようなアキガラウッドから始まり、最近の香水によくある洗濯の香りを経て、10秒ほどで(季節や気候にもよる)トンカビーンとバニラの甘みに包まれたパチョリとバラの匂いがもたらされ、スルッと混ざりあいます。麻婆豆腐のとろみほどに留まったベールのようなアルデヒドが温か味のある黄金を演出していると思われ、そこに穏やかな婦人を思い浮かべることはできますが、現代人の香りがします。もうちょっとビックリさせられるかと思っていたので拍子抜けはしますがそんなものかもしれません。
Woman in Goldは今の時代を生きる方にまといやすい仕上がりとなっています。フォーマルとまではいかなくても少し上品にしたい時にお勧めです。


Gold Knight(2017)Woodsy Vanilla Harmony

インスピレーション:
エレガント、大胆、魅惑的、奔放

フレグランス・ストーリー:
Gold Knightはコントラストとは対照的に、中毒性のあるパチョリのダークな感覚、ベルガモットの沸き起こる明るさ、バニラとアニスの暖かい黄金の揺らめきは、クリームトの作品「ベートーヴェン・フリーズ(1902)」に描かれる黄金の鎧の騎士にインスパイアされています。

調香:
パチョリ、ベルガモット、バニラ、アニス

印象:
BeethovenfriesがモチーフのGold Knight。始まりは茶葉のようですが、ほんの数秒経つと良い意味で臭みを残した蜂蜜、フルーティで甘いアニスの香りが平たく広がります。程よい透明感もあり、蜂蜜入り紅茶を思い浮かべると想像しやすいのではないでしょうか。雄の部分がパチョリかな。
2つの作品のうち、個人的には予想通りにGold Knightの方が良かったです。特に、後半のミルクのように変化するベースが優しかったです。

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