2013年10月25日金曜日

Eau de Cologne du Coq(1894) by Guerlain


2013/10/25 16:04:17 の感想

オーデコロン「デュ・コック」を試しました。Jickyを作ったエメ・ゲランの調香です。さわやかなシトラス・アロマティックなのに、こなれた感じがします。ナチュラルでエコな雰囲気ではなくて、どこかキザ。スーツを着る前、ふんだんに体に振りかけてパーティへ行くようなシチュエーションを思い浮かべます。
微妙なニュアンスかもしれませんが(下記の香りの構成を参照)、Eau de Cologne Imperialeよりもワイルドに使えそう。是非、男性に纏ってもらいたいなあと感じます。(もちろん、女性にも)


(du Coq)
トップ: オレンジ、シトラス、ネロリ、ベルガモット、レモン
ミドル: パチョリ、ラベンダー、ジャスミン
ベース: サンダルウッド、オークモス

(Eau de Cologne Imperiale)
トップ: オレンジ、シトラス、レモンバーベナ、ネロリ、ベルガモット、レモン
ベース: トンカビーン、杉、ローズマリー



モームの実体験小説「アシェンデン」に登場した「毛無しメキシコ人」がやたらパシャパシャやる「パリの最高級品」はこれじゃないだろうか、と思って個展「洒落物の残り香」で絵を描きました。
濃紺のピンストライプのスリーピースを着て、爪には赤か黒のマニュキュアをし、ゴテゴテのリングをはめて今にも消えそうなこの香りを、めかし込んだ不気味な男が体中にたっぷりとこすり付けていたら目で追ってしまうかも。

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