2013年6月22日土曜日

L’Heure Bleue Extract(1912) by Guerlain



2013/6/22 15:48:07 の感想
一番好きな香りなので、後で書き加えるかもしれません。

フレグランスコンサルテーションで「お持ちでなければご提案したいと思っていました」と仰って頂けた香り。パルファム、オーデパルファム(サンプル)、ボディークリームを愛用しています。この香りが大好きなのですが「合っていないかもしれないな」と思うこともありました。(ルールブルーの逸話も香りもあまりに美しいので 汗)そういう事なので、じゃんじゃん使います(笑)
パウダリーでドライな優しさは、なくしかけた記憶を呼び起こし心揺さぶります。人それぞれの幸せのひととき。ジャック・ゲランの場合は戦前(WWI前の)のセーヌ川と日が落ちたばかりの蒼い時。切なさを奏でるアニス、アイリス、バニラ...主役は何といってもヘリオトロープ。たおやかで、雲がゆっくりと流れていくような柔らかさがあります。ジャック・ゲランが思い描いた晩夏の黄昏時の情景。ふとした瞬間に纏いたくなります。誰かのところへ行っても、最後には必ず戻ってくる。それがルール・ブルー。

トップ: アニス、ベルガモット
ハート: クローブ、ネロリ
ベース: アイリス、ヴァイオレット、ベンゾイン、バニラ、トンカビーン

English review:
It might that there aren't anything which I have to tell. Though the praises for L’Heure Bleue are already spoken, I love it very much, so will write little review. Heliotrope and Iris which are mixing Coumarin and aldehyde would be surely make the gentle atmosphere, so it has softness that clouds flow slowly. It embodies the sentimental feeling and memories of dusk, and reproduces it. That creates new memories in our hearts. Needless to say, L’Heure Bleue is the masterpiece at the time of Belle Époque.


追記1
昨年2015年末、ゲラン香水ブロガーのムッシュ・ゲランさんからの情報によりますと、
「最近製造されたルールブルーとミツコのパルファムとEDPに深刻な嗅覚の欠陥を発見しました。結果として、ゲランのティエリー・ワッサーはそれらを再調整しながら、数ヶ月これら4種の生産と販売を一時停止することを決定しました」との事。生産復活した時にはどう変化しているのか、輝きを取り戻せるのでしょうか?

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