2015年10月30日金曜日

Phaedon Paris


さかきです。ちょこちょこと漏らしておりますが、先日Phaedon Paris(フェドン・パリ)のサンプルを取り寄せました。各香りのビジュアルイメージはこちらのページを参考にしてみてください。

フェドンは調香師ピエール・ギヨームが作った3番目のブランド。ピエールはこの他に本家Parfumerie Generale(パルフュメリエ・ジェネラーレ)、そして香水ブロガーのOctavian CoifanとコラボしたHuitieme Art Parfums(第8のアートパルファム)も展開しています。腹が6つに割れている美青年ピエールは私と同級生(学年でいうと)なので、自分の状態を見て「私ももっと積極的に頑張らなければなあ(そう、体の引き締めをw)」と感じます。Parfumerie Generaleの香りは幾つか試したことがあるのですが、結構個性的な香りが多くて男性寄りなユニセックスといった印象です。好奇心をそそるタイトルが揃っています。


Phaedonはエリス(ペロポネソス半島にある都市)出身の古代ギリシャ哲学者の名が由来であるとのことですが、フェドンというのはエリス学派(エレトリア学派)を創ったパイドン(Phaidon)のことでした。BC401~BC400年のスパルタとの戦争で捕虜になった美青年パイドンさんはアテナイの売春宿で強制的に男娼にさせられ、ソクラテスと出会い、彼の弟子にして頂き、解放してもらったとの事。何か、香水の感想よりそっちの方が気になってしまう(笑)

個人的感想はTwitterから抜粋します。英語で書いた分を日本語で書きなおした所もあるのでおかしな文面かもしれません。簡単に書いておりますが参考になれば幸いです。

Dzhari(2011)
コンセプト通り、砂漠のイメージ。甘くて芳ばしい香りです。ナツメヤシ、トンカ豆等々、各材料が温かみのある雰囲気でブレンドされています。個人的に2番目に気になっていた香りです。

Tabac Rouge(2013)
ビターでリアルな蜂蜜とタバコ葉がウェットに絡み合っています。系統としては、Back to Black、Chergui、Volutesに入るのかもしれません。上に挙げたどの香りもタバコ葉と蜂蜜が鍵で、残り香が酸っぱいか甘いかのどちらか。個人的に一番試したかった香りです。

Rouge Avignon(2013)
暗黒ゴシックなイメージで作られたオリエンタルな香り。ウッディでクールな薔薇の匂いを感じますが主ではありません。甘酸っぱい木屑を湿らせた感じ、この辺がユニセックス仕様なのだと思います。

Antigua(2013) ボトル購入
ピエール自身が調香。香り立ちはフルーティなのにトロピカルでもない爽やかマリン系でもないのは底部にフィグリーフやモスの密かな渋みがあるからでしょうか。これが晩夏の海(地中海)を醸し出します。ハートノートからパチョリ、ベチバーを感じられるようになり若干ユニセックス度が強まるのですが、この時点では男性寄りの香りです。ドライダウン後はバニラ様ムスクが浮上してきて心地の良い残り香になっていきます。ムスクは縁の下の力持ち。主役はグァバやグレープフルーツ、調味料的なベチバーです。幻の様に存在するオークモスは時折感じられ、自ずと透き通った深緑色の海が浮かびます。寂しさに同調する香りですが自ら望んだ孤独といった印象。旅のお供に纏いたい匂い。寂しい雰囲気が良いです。

L'Eau de Phaedon(2014)
Danielle Maniquantによる調香。ナチュラルでアロマティックなネロリ、マンダリン、アロエベラを定着させるためのムスク等。穏やかで自然な香りに仕上げられ、肌に優しい素材を使用しているので、大人から子供まで使えます。

Oriban Grisens(2011)
新鮮でスパイシーなスモーキーノートが主。フランキンセンスを焼いた(これです)時の香りを感じます。はっきりとした煙臭の後、木の香りを感じました。スギやサンダルウッドです。サンダルウッドは南で、杉は大抵の場所で見かける事ができますが、この乾燥した香りは北半球からもたらされたような印象を持っています。

Pure Azure 純粋な紺碧(2013)
名前とは対照的に液体がニンジンみたいな色をしています。肌に乗せるとハッとするほどフルーティでフィグやオレンジフラワーなどの鮮やかなアロマがみるみる広がりました。なんかこう、山登りしていて急に視界が開けたかと思うと青い海が目前に広がった、みたいなイメージ。それもそのはず、調香を見ると「塩」とあります。塩はスイカにしか掛けたことないけれどフィグにも効くのでしょうか?作者の狙い通りです(笑)

Cendres de Thé お茶の灰(2011)
ピエール自身による調香。お茶というのは色々ありますが、laurier du Japon(※)というのはお茶のことじゃないみたいです。緑茶でしょうか?縁起の悪そうな名前とは裏腹に、アロマティックで聖なる力を感じさせる穏やかな香りでした。カルダモンとミルラが暖かさを、ヴァージニアシダーがクリアな印象を与えます。雨の後の森林、露でぬれた新緑。これはいい...日本のかたからも受け入れられやすい気がします。
※クスノキ(楠 Cinnamomum camphora)のことでした。

Sable Marocain モロッコの砂(2013)
オリエンタルフゼア。不思議なことに、調香されていないはずの革の匂いを感じます。こういう匂い、どこかで嗅いだことがあると思ったら、さかきが所持しているBois d'Armenieに通じるものがありました。アマゾンの原住民の方が聖なる木と珍重してきたコパイバの木。スモーキーなガイアックウッド。土の匂いを感じさせるベチバー。これらがモロッコの乾燥地帯を連想させるのかもしれません。男性向け。

Verveine Figuier ヴェルヴェーヌ・フィギュエ(2012)
バーベナいちじくというタイトル。弾けるシトラスと青々としたフィグリーフ、フィグツリーの絶妙な絡み合いはサマーフレグランスにぴったり。クリーミーなラルチザンのフィグに対してこちらはフレッシュで青々としたフィグ。勿論、香水が苦手な方にもお勧めできそうな予感がします。夏に纏いましょうか(笑)

Lentisque (2013)
ギリシャのキオス島に生息するマスティックという低木がモチーフのようです。これは健康に良さそうに辛い!辛い。スパイシーできりりと身が引き締まる匂いです。さわやかピリッ。睡魔に襲われた時にスカッとできそうです。

Poivre Colonial (2013)
ピエールによる調香。香り立ちはシトラスとペッパーがはじけて炭酸水を浴びるようなイメージが浮かびます。テニスを終えた男性たちがプシュッ!としてそうな爽やかシトラスなのですが間に合わせの爽快感ではなくて、ベチバーやカカオが控えているからか、この後白いワイシャツを着てネクタイを締めてブリーフケースもって仕事に戻りそうなムード。

Coton Egyptien(2012)new
一度廃番になり、今年限定品として復活。ガルバナムがじゅわっと弾けるトップから一定して春の朝の冷たさが来る。雲一つない薄水色の空。マスカットの果汁が染み込んだ綿のシャツといった印象。日なたで乾かしたあとの洗濯物の匂いを連想する。

Sable & Soleil(2016)new
白いビーチ、パラソルの下、乳酸菌飲料。ココナッツミルクとトンカビーンに潮の香りをのせてリゾートに仕上げたのですね。漂ってきた時に感じるジャスミンと檸檬の花は品が良い。今年の新作。


サンプルはあと2~3つ残っているので、あとで追記したいと思います。

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